冷凍枝肉懸垂車の仕事

主な用途

枝肉の運搬

 士幌町で育てられた肉用牛は、帯広市にある株式会社北海道畜産公社十勝工場様にて屠殺され、半身の枝肉となったものを当社が士幌町振興公社様へ運搬しています。

 当社唯一の冷凍車である枝肉専用懸垂車は、芽室町にある有限会社東洋油圧機工様の独自技術にて製作された、枝肉を吊ったまま積載できる特別な車両です。

 かつては枝肉を床に重ね置きしていましたが、傷の発生や冷気のムラによる品質低下、それに伴う衛生面の懸念等、多くの課題がありました。
 この枝肉懸垂車はそうした課題を克服しただけでなく、天井にレールと滑車を取り付ける事で庫内搬入しやすくなり乗務員の負担は大きく減ったうえ、枝肉を縦に吊るす事で庫内に無駄な空間が無くなり、従来より多くの枝肉を積載できるようになりました。
 枝肉は半身1本が200~300kgあり非常に重いのですが、これまで天井部分や荷台そのものに故障や不具合が起きた事は一度もなく、その事実が東洋油圧機工様の高い技術力を示しています。